MiyaTron 無人航空機研究室

ラジコン機関連の「こんなものがあったらイイな」というものをマイコンなどを使って気ままに研究開発しています。

とはいっても趣味でやっているので多少の問題には目をつむり「動けばOK」が基本ですが。

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機体捜索用電探(DENTAN+ GPS付高機能型)   update : 2025-09-20

DENTANの発信器にGPSを、受信機に有機ELディスプレイ(以下OLED)をプラスしたDENTAN+です。

OLEDにGPS位置のQRコードを表示することで、スマホと連携してGoogleMapに位置を表示します。

ご自身のスマホで下のQRコードをスキャンしてみてください。GoogleMapが表示するはずです。

(あらかじめGoogleMapが衛星写真で表示できるようにしておき、iPhoneならカメラ、アンドロイドならGoogleレンズやQRコード読取アプリで読み取りURLへジャンプします。)

 

<開発経緯>

以下の問題の解決が開発の目的です。

 ① 捜索中に発信器の電池が切れたら捜索できない。(翌日仕切り直しは無理)

 ② 墜落時にバラバラになり、電池などが吹き飛ぶと捜索できない。

 

対策として発信器側にGPSモジュールを追加し、受信器側には、OLEDと操作用の押し釦スイッチを追加しています。 

(写真の試作機には、試験データ採取用のSDカードユニットも取り付けています。)

 

飛行中にも定期的に(0.5秒毎,高度20m以下で降下時は、0.1秒毎)GPSの現在位置を受信器側に送ることで、不幸にも墜落でバラバラになった時でも最後に受信した位置が分かります。 不時着後も発信器が正常に稼働していれば、不時着地点のGPS位置を送ってきます。その後、発信器の電池が無くなっても捜索用受信機に最後に受信したGPS位置を表示・保存できます。 

押し釦操作で最後の位置情報を不揮発メモリに保存し、受信機電源の再投入時に復元することもできます。

なおOLEDの右上に"GPS Time”が表示されており時刻更新が停止していればその時刻が最後に受信したGPS位置となります。

 

<距離テスト>

電波の弱い”技適付モジュール”を使用しているので飛行中の電波を拾えるかをテストしました。

距離テストにあたり同じコースを飛行させる必要があります。ArduPlaneの自動操縦(DIPSの自律及び目視外飛行許可取得済み)を使い、高度100mで、前方及び左右300mと200mの周回飛行を行いました。

翼幅2mの機体でしたが、前方200mでは目視での操縦が限界に近い距離で、前方300mでは目視での操縦はほぼ無理な距離です。これほど遠くを飛ばすことは無いと思います。

発信器からは0.5秒間隔(高度20m以下で降下時は、0.1秒毎)でGPS位置情報を送り、受信機で正常受信した位置情報をSDカードに記録しGoogle Eath に表示します。 正常に受信できたところは地図上に◎印で表示されます。

DENTAN受信機は指向性八木アンテナを使用しているので、アンテナの向きは正面固定(地上高1.2m)でテストし、比較の為、市販の無指向性アンテナもテストしました。

上は、DENTAN標準の八木アンテナです。

指向性があるアンテナを前方に固定してテストしているので左右60°以上の遠方(150m以上)は受信出来ない個所が目立ちます。

 

上は、市販の無指向性アンテナです。

 

今回の距離テストの結果としては、DENTAN標準の八木アンテナでも飛行中の8割は受信出来ているようです。またどちらのアンテナでも同じような場所で受信できない所があるので 発信器側のアンテナの向きや地形の影響もありそうです。 

このままでもなんとか使えるレベルだとは思いますが、DENTAN受信機をRC送信機に取り付けて八木アンテナを常に機体に向けるか、通常は無指向性アンテナを付けておき捜索時に八木アンテナに交換するのも良さそうです。

 

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DENTAN+ 取説 はこちら

受注生産可能です。入手ご希望の方はこのページ最後のメールアドレスにお問合せ下さい。

在庫が有るときは、ヤフオクに出品しています。

 DENTAN+ 発信器             ¥ 6700

 DENTAN+ 受信機             ¥ 8700

 DENTAN+ 発信器・受信機セット      ¥15200

 無指向性アンテナ             ¥ 800

 

 従来型DENTANの改造も可能です(発信器、受信機各\3500 送料別)。お問合せ下さい。

 

 

機体捜索用電探(DENTAN2.4 従来型)   update : 2025-02-17

機体捜索用電探(DENTAN2.4 従来型)

2025-02-17

指向性の八木アンテナを使い機体に搭載した発信器からの電波の出る方向を探る装置です。

 

機体に搭載する発信器は、RC受信機の空きCHに接続し、送信機からのSW操作で捜索モードに切り替え電波の発射とブザーを鳴らします。

捜索モード以外では電池の消耗を減らすため、スリープモードにしており5秒毎に目覚めて送信機からのSW操作を確認します。 このため送信機からのSW操作から捜索モードに移行するのに最大5秒遅れとなります。 (DENTAN+以降スリープに代わり無線機能停止による電力削減に変更)

発信器から出す電波は技適取得のモジュールを使用し2.4GHzのWiFi帯域で100ms周期の極めて短いパケットとしています。

 

捜索者が持つ受信機は、電波強度をブザー周波数と音量、LED点灯数で示します。

LEDは -100~-50[dBm]を10段階で示します。

 

指向性アンテナの特性は、上記のようになっており、中心から左右10度では電波強度はほとんど変化せず、左右30度を超えたあたりから急激に低下します。

この特性からアンテナを左右45度以上振らせて、左右同程度に電波強度が低下する位置から中央を探ります。

機体に近づくと発信機からのブザー音も聞こえてきます。草にもぐりこんでいるとブザー音は非常に役立ちます。

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DENTAN2.4 取説 はこちら

引き続き受注生産可能です。入手ご希望の方はこのページ最後のメールアドレスにお問合せ下さい。

 DENTAN 発信器        ¥4000

 DENTAN 受信機        ¥6000